【失敗しない】ExcelVBAを一から学ぶ方法

VBA独学

ExcelVBA(Excelマクロ)を一から学ぶのは、はじめに断言しておきますが、そんな簡単なことではありません。

だからこそ、学び方・学ぶ方法・学ぶ手順が非常に重要になってきます。ここを間違ってしまうと、ものすごく遠回りをしてしまい、習得まで無駄に時間を溶かしてしまいます。

そうならないためにも、今から学ぶ方は、ぜひ正しい手順で進めて頑張ってみましょう。

まず手順に入る前に、絶対に避けてほしいNG学習法を3つお伝えしておきます。

絶対に避けてほしいNG学習法3選

NG1 教材を丸暗記する

絶対にやめてください。99.9%の確率で挫折します。

残りの0.1%の成功者は、根性と気合いとセンスがえげつない人です。この0.1%に入る自信があれば問題ないですが・・・まず難しいでしょう。

教材というのは書籍やYouTube動画など、ExcelVBAに関する知識を得られるコンテンツ全般を指します。

この内容をすべて丸暗記しようとするのは絶対にやめてください。

なぜなら

  • まったく同じ形で使うことは一生ない(必ずどこか一部でも異なるはず)
  • 暗記してもプログラムを書く能力は養われない

からです。

英語の勉強をするのに、まずはじめに英和辞典をすべて丸暗記しようとしてるようなもの。これだと絶対無理で、かつやり方が間違っているのわかりますよね?

ExcelVBAコンテンツの丸暗記は、これとまったく同じことをしようとしてるんです。明らかに無謀。

ExcelVBAの本を買って「分厚いなあ・・・なかなか先に進まないなあ・・・」と思って気が遠くなってやる気がなくなって。そりゃそうなります。

大事なことなのでもう一回言います。

教材の内容をすべて丸暗記しようとするのは絶対にやめてください。

NG2 完璧主義になる

これも挫折に繋がりやすいですね。

完璧な理解を求めすぎるがあまり、躓いたまま前に進めることができなくなり、あえなく撃沈。

意図して書いたプログラムが意図通りに動けばとりあえずOKとして前に進みましょう。

少し慣れてくると、プログラムに対する解像度も上がり、自然と理解が深まっていきます。これは積み重ねでしか得られないので、ちょっとずつ理解度を深めていければ十分です。

NG3 マクロの記録に頼る

「マクロの記録」の存在を知らない方はスルーで構いません。そのまま知らないままでとりあえずは大丈夫です。

マクロの記録によって書かれたプログラムは、マウスによる合間の余計な作業とかも全部記録されるので、無駄なコードが多いです。

単純に操作をなぞって記録するだけなので、ダラダラと記述されているような形です。

最終的に自分の力でプログラムを書くことができるようになるのがゴール。そのために自動記述機能を使っていては、まったく自分の身になりません。

考えて、理解して、書いて、動かして。

ExcelVBAはこの繰り返しになるので、マクロの記録はまったく必要がありません。

正しい学習手順

NG学習法を踏まえたうえで、正しい学習法を実践してほしいのですが、「とにかく動くものを作ること」が最重要となります。

「知識を蓄えて覚えてから作る」ではなく「とりあえず作り始めて、足りない知識はその都度補う」が正しい進め方です。暗記スタートは逆なんです。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. ExcelVBAで自動化したい題材を決める
  2. 処理内容をひとつずつVBAで書いていく
  3. 不明点が出てきたら「VBA ○○ 書き方」等で検索して答えを見つける
  4. とりあえず動いた!
  5. 次の処理に進む
  6. 以降は2~5の繰り返し

2~5の繰り返しの中で、よく使うものは何度も検索して調べて書くことになります。これを経て自然と覚えていくんです。

「こういうことをしたい時には、この書き方をすればいいんだな」と意味がわかって実践的に定着します。暗記では、この定着にはなりません。

なので、1で選んだ題材によって覚えていく順番は違ってきます。でもそれでいいんです。人によって必要となる知識は違いますし、自分に必要なものだけを着実に覚えればそれでいいんです。

選ぶ題材はショボくてOK

1で選ぶ題材は簡単でショボい内容で全然構いません。

「これ、Excel関数を入力した方が速いやん」みたいな内容でも全然いいです。

B列:数量、C列:単価を使って、D列に金額(単価×数量の結果)を30行分、自動計算する。とか。

でもたったこれだけの処理で「セルに値を入力する」やり方とか、「1行目から順に計算して30行目の計算が終わったら終了する」やり方とか、色々習得することができます。

むしろ、簡単でショボい内容にしてほしくて。なぜなら、小さな成功体験があればモチベーションを維持できるからです。

ExcelVBAを自分で書いてみて、意図したとおりに動いた時は、どんな短い内容でも結構感動します。「自分で自動化ツールを作れた!」という喜び。この喜びは馬鹿にできません。なかなか気持ちいいです。

するとちょっとずつ楽しくなってきて、知識も増やそうと頑張ります。次第に難易度も上がってきますが、成功体験を少しずつ積み重ねてるから自身も付いてきてるし、何よりモチベーションが高く保たれています。

この気持ちを大事にしてほしいんです。

モチベーションを維持できずに中途半端にやめてしまっては、本当にもったいない。せっかくいいところまでいってるのに。

なので、まずは動く感動を得てみましょう。冗談抜きで、世界が広がったって感じがしますから。

0→1が難所

何もない0の状態から1に持っていくところが実は一番大変で、ストレスもたまるし、労力もかかります。

裏を返せば、ここさえ乗り越えればスムーズに進んでいくということです。

0→1で挫折しないためにも、まずは小さな成功体験を積み重ねること。動く感動を味わうこと。ここから始めてみましょう!

ということで、それを手助けするサービスのご紹介。

この度「初心者がエクセルマクロを回り道せずに習得していくための手引書(最短距離で身に付けたい人向け)」をnoteで記事公開しました。

エクセルマクロの0→1を最短距離で進むための基礎を身に付けることを目的とし、実際にサンプル課題を作ってみて、目で読むだけではなく頭と体で覚えられるような内容になっています(第1弾のみ公開中で、今後どんどんコンテンツは追加していきます)。

わからないところが出てきた時に、色々なサイトを横断して苦労して調べなくても、このnote内だけで完結できるような構成にしていくつもりです。また筆者は当ブログ含め、noteも毎日閲覧していますので、記事内でわからないことがあればコメントで自由に質問していただいて構いません。

とにかく、あなたのエクセルマクロ習得のお手伝いができればと強く思っていますので、ぜひ活用してみてください。

地道に頑張っていきましょう!!!

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